はい、2か月ぶりの記事は、音楽ネタではなくて、ITネタです。
まあ、こんなこともたまにはあると思ってお付き合いください。
半月前の6月15日(土)、「女性エンジニアが” 長く自分らしく”働けることを応援する」をテーマに掲げたカンファレンス。「WOMAN TECH TERRACE」に行ってきました。
会場は、渋谷センター街を抜けた先にあるサイバーエージェントの本社ビル、Abema Tower(余談ですが、サイバーエージェントの本社ビルが宇田川町にあるのは、偶然とはいえヒップホップ好きの藤田社長っぽくて面白い)。
入り口にはAbema TVの公開録画用スタジオもあるのですね(収録準備中につき写真は省略)。
会場に入ると、受付と同時に複数種類から選べるノベルティを貰えました。
当日のタイムテーブルですが基調講演を除いて、常に会場を二つ用意、参加者は希望するセッションに参加できる形になってました。詳しいプログラムや登壇者、発表資料はこちらにあるので興味がある人は見てください。
私が聞いてきたセッションについてはメモも残して
メモなので、雑な表現をしている点、誤った解釈をしている点はあると思いますが、内容は概ねあっていると思います。
また、本編の後には、懇親会もあったようですが、こちらは女性限定ということで私は帰りました。当日の雰囲気はTwitterのハッシュタグ#wttjpでも検索できるので、興味がある方は見てください。
今回のカンファレンスを通して感じたことは、自分と異なる立場やバックグラウンドの人が持っている経験やノウハウ、考え方からは、多くのことが得られるということです。ライフステージの変化への対応や仕事と生活の両立のような、多くの職業人が直面している問題は、子育てと仕事を両立してきた女性にとって、当たり前のこととして向き合ってきたものだと思います。
また、短い時間ですが、色々な世代、環境で働いてきた女性エンジニアの方の話を聞いたり、お話をする機会があったことは、男性の私にとっても多くのヒントを得られました。エンジニアのような男性が多い職場では、「自分達が考える女性像」「自分達が考える男性像」に固執するあまり、視野が狭くなってしまうことが少なくありません。今回のような、男性が少数派になるイベントを通して「世の中には性別に関係なく色々な人がいる」「色々な人がいるのだから、まずは相手の話に耳を傾けよう」「相手の話を聞いて、自分は何をすべきか考えよう」と考え方を切り替えられたことは大きな経験だと思います。
最後に、イベントの話題からは少しズレますが、私が帰宅の途についた時間に、ちょうどAbema TVの公開録画をやっていたらしく、多くの人が集まっていました。
その場にいた人に、何の番組か聞いたところ、有村架純さん主演のドラマ、「中学聖日記」の相手役でドラマ初出演、一気にブレイクしたという若手俳優の岡田健史さんの番組を収録していたとのことで、情報の感度がよいファンの方が集結していたみたいです。
この光景を見て、今日のイベントにしろ、最後に見た公開収録の風景にしろ、色々な経験や価値観、スキルや考え方を持った、多種多様な人を受け入れる土壌がある場所だからできたのかな?とふと思いました。
Abema TVのIT企業らしくないコンテンツも、サイバーエージェントが持つメディア企業、広告企業、IT企業の三つの側面と、合弁相手のテレビ朝日のコンテンツ制作能力が合わさったから作れたものだと思います。
当日のイベントを運営していた主催者の方々、会場を提供していた企業の方々、素敵な時間をありがとうございました。
まあ、こんなこともたまにはあると思ってお付き合いください。
半月前の6月15日(土)、「女性エンジニアが” 長く自分らしく”働けることを応援する」をテーマに掲げたカンファレンス。「WOMAN TECH TERRACE」に行ってきました。
会場は、渋谷センター街を抜けた先にあるサイバーエージェントの本社ビル、Abema Tower(余談ですが、サイバーエージェントの本社ビルが宇田川町にあるのは、偶然とはいえヒップホップ好きの藤田社長っぽくて面白い)。
入り口にはAbema TVの公開録画用スタジオもあるのですね(収録準備中につき写真は省略)。
会場に入ると、受付と同時に複数種類から選べるノベルティを貰えました。
当日のタイムテーブルですが基調講演を除いて、常に会場を二つ用意、参加者は希望するセッションに参加できる形になってました。詳しいプログラムや登壇者、発表資料はこちらにあるので興味がある人は見てください。
私が聞いてきたセッションについてはメモも残して
1.基調講演(IBM戸倉彩さん)
彼女の人生経験を題材に、女性のキャリア、生き方をテーマにした講演
現在の仕事は開発者との関係を構築するDevRel(=Developers Relation)
技術者とのコミュニケーションを通して自社製品の浸透とフィードバックの吸収を同時に行う
→一方的な発信だけでなく、企業主催のイベント、コミュニティ主催のイベントなど
色々なチャネルを駆使している
色々なチャネルを駆使している
担当は6名いて、うち3名は女性
→この点でもダイバーシティが進んでいる?
この仕事での目標は「エンジニアをヒーローにすること」
貿易会社の秘書の仕事からスタート、仕事を通して興味が変わり、
インフラ→セキュリティ→開発&マーケティング→営業とキャリアが移っていった
インフラ→セキュリティ→開発&マーケティング→営業とキャリアが移っていった
→エンジニアになった後も、秘書時代の経験は仕事で生きているので、
キャリアをリセットしているわけではない
キャリアをリセットしているわけではない
→彼女は氷河期世代だったので「選ぶ余裕がない」というのもあった
エヴァンジェリスト、DevRelへの転身は組織変更によるもの、直前の仕事は営業だった
→営業の仕事になったのは、上司からの「開発者は一度は営業を経験した方がいい」という
後押しも大きかった
後押しも大きかった
キャリアチェンジの過程では恵まれていたこともあったが、
それと同じくらい「女性だから」という理由でスポイルされることもあった
それと同じくらい「女性だから」という理由でスポイルされることもあった
→「女性は苦手」という顧客から、担当者の変更を依頼されることもあった
→転職時の面接でも、女性ということで不利になる場合はあった
→こういう経験もあって、女性というだけでアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)に
囚われてしまうことも多い
囚われてしまうことも多い
→「女性エンジニア」という言葉だって「女性」が「エンジニア」ということなだけ
キャリアについては二つの軸を持っている
→「得意なことか、腕を磨いていることか」「生活の為にやっていることか、好きでやっていることか」
→「得意なことか、腕を磨いていることか」「生活の為にやっていることか、好きでやっていることか」
→自分が取り組んでいることをこの4つの軸に分けて、仕事とプライベートのシナジーを生む
「目標にする人」ではなくて「今なりたい自分」をベースに自分のキャリアを考える
→「目標にする人」は自分が成長する過程で陳腐化するが「なりたい自分」は陳腐化しにくい
その時代のトレンドを押さえることが大事
→最近のトレンドはAI、クラウド、セキュリティ
→この3つを押さえておけば5~10年はやっていける
2.大企業、ベンチャー、フリーランスの働き方
登壇者
大企業枠
mixi
桃原さん
GMO
中村さん
ベンチャー枠
キャンプファイヤー→ペイミー
森さん
フリーランス枠
竹馬さん
Q:会社の良いところ
桃原
→1on1の制度が充実している
→ドキュメントを残す文化が充実している
→フォーマットはmixi版Qiitaなど、色々なものがある
→男性の育児休暇といったユニークなものもあるくらい盛ん
→社内求人制度が充実している
→社内で新しいキャリアを開けるのがメリット
中村
→福利厚生の手厚さ
→託児所など、色々な制度が整備されているのが大企業の良いところ
桃原&中村
→色々な人がいる人材の豊富さ、相談できる相手が多いことは大企業のいいところ
森
→個人の特殊な事情に配慮してもらえる
→リモートワークなど、新しいものを積極的に取り入れている
→無駄なミーティングなどがない
→色々な仕事に挑戦できる
→人数が少ないことの裏返し
竹馬
→自分はどういう技術を選びたいか、どんな自分でありたいかを自分で決められる
→仕事と学ぶべき技術を自分で選べるし、選ばなければいけない
桃原&中村
→出戻りを受け入れるのは大企業の強みかも
それ以外の話題
→個人の力量を大事にしなきゃいけないのはどこに行っても同じ
→どこで、だれと、どんな仕事をして、どういう道に進みたいのか決めなきゃいけないのは
どこに行っても同じ
どこに行っても同じ
→同じ方向性、熱意を共有できる仲間や場所を見つけることが大事
3.Cyber Agentらしいキャリア
登壇者
茅野さん
→ぐるなび(4年)→サイバーエージェント(5年)のウェブ畑エンジニア
→2019年からAbemaTV(無料のネットテレビ局)
→担当業務は放送技術(テレビ番組の収録、制作にかかわる技術を扱うセクション)のマネジメント
→テレ朝とサイバーエージェントの混成部隊になっている
→マネジメントに興味を持ったのは、将来のことを考えたから
→家庭で母親として働く、仕事と家庭を両立するなど色々な将来像を考えた
→いずれにしても、現在のように仕事だけを考えた無茶な生活はできなさそう
→今後は並行して大きなことにチャレンジするのは難しそうというのも理由
→チームが楽しく働く中で、充実した開発体制とプロダクトの品質向上を
実現できるようにすることが現在の目的
実現できるようにすることが現在の目的
4.ママエンジニアを支える技術
登壇者
神谷さん
→2008年度新卒入社(サイバーエージェント)
→現在はAWA(音楽ストリーミングサービス)に出向中
→2児の母(5歳の娘&2歳の息子)
→ソフトウェア畑
→Node.jsやGolangを使っている
→入社後はウェブ系のサービス開発に始まり、アンドロイドアプリの開発などをしている。
その一方で、大学院にも進学、その後も出向、二度の出産、復帰を経験している。
その一方で、大学院にも進学、その後も出向、二度の出産、復帰を経験している。
→現在の主な業務は様々な拡張機能の開発
→レーベル担当者向けのダッシュボード
→メタデータを活用するマイクロサービス
→色々な拡張機能を独力で作っている
→現在の家庭生活は夫婦ともフルタイム勤務
→夫婦の生活サイクル、出社、帰宅時間は微妙にずれている
→子供と過ごせるのは1日5時間しかない
→限られた時間を濃密なものにするには工夫しかない
1.家庭内Slack
→子供ごとのチャンネル
→カレンダーと連携させている
→主な用途はReminder
→夫に対する暗黙的なタスクのアサイン
2.技術系Podcast
→移動中などの隙間時間にPodcastを聴いて情報収集、勉強
→よく聴くのはRebuild.fm,Mozaic.fm,software engeneering daily,
バイリンガルニュースの4つ
バイリンガルニュースの4つ
3.スマートホーム
→RemoやGoogle HomeなどのデバイスをIFTTTで補完することで、
家庭の機器の様々な動作を自動化している。
家庭の機器の様々な動作を自動化している。
→家にかかわることの効率化とストレスの削減を両立
→それ以外にも色々なものを利用している
→家事代行サービス、病児保育、ママ友のLINE、家族etc
→便利なサービスや道具、恵まれた人間関係のおかげで仕事と子育てを両立できる
→最後に一番大切なこと
→兄弟を徹底的に仲良くさせる
→子供の世話をしてくれる人が一人増えるし
→保育園などに長時間預けることに罪悪感を抱き過ぎない
→長時間保育園に預けることを可哀想に思っても誰も得しない
→一緒に過ごす時間を濃く有意義なものにすることが大事
5.技術コミュニティを続ける理由
登壇者(参加コミュニティはTECHPLAY女子部 WITYなど多岐に渡る&重複が多いので省略)
ZOZOテクノロジーズ
高木さん
エンジニア
須藤さん
日産自動車
大河内さん
以下、発言の抜粋
コミュニティ活動を始めた理由
→言語系の勉強会が多い中で、サービスやプロダクトに重きを置いた勉強会を
やりたかったから自分で始めた
やりたかったから自分で始めた
→人間関係を広げるため
コミュニティ活動のメリット
→会社以外の居場所を作って、勤務先以外の価値観に触れることで、
自分の能力を高め、伸び悩みを回避できる
自分の能力を高め、伸び悩みを回避できる
→女性エンジニアは職場で少数派になりがちだけど、コミュニティを通して、
他社の女性エンジニアと横のつながりを作れる
他社の女性エンジニアと横のつながりを作れる
→登壇者はみんなレベルが高い、レベルが高い人と接することで、
自分の目標や意識を高められる
自分の目標や意識を高められる
→余談だけど、日産はプレミアムフライデーに部門横断型の勉強会を開いている
ハラスメント対策について
→女性技術者の集まりでは非常に多い
→ハラスメントポリシーとスタッフの連携プレーで抑えることが多いけど、今も模索中
最後に
→色々なコミュニティに参加することで、チャンスが増える、それを大切にしてほしい
メモなので、雑な表現をしている点、誤った解釈をしている点はあると思いますが、内容は概ねあっていると思います。
また、本編の後には、懇親会もあったようですが、こちらは女性限定ということで私は帰りました。当日の雰囲気はTwitterのハッシュタグ#wttjpでも検索できるので、興味がある方は見てください。
今回のカンファレンスを通して感じたことは、自分と異なる立場やバックグラウンドの人が持っている経験やノウハウ、考え方からは、多くのことが得られるということです。ライフステージの変化への対応や仕事と生活の両立のような、多くの職業人が直面している問題は、子育てと仕事を両立してきた女性にとって、当たり前のこととして向き合ってきたものだと思います。
また、短い時間ですが、色々な世代、環境で働いてきた女性エンジニアの方の話を聞いたり、お話をする機会があったことは、男性の私にとっても多くのヒントを得られました。エンジニアのような男性が多い職場では、「自分達が考える女性像」「自分達が考える男性像」に固執するあまり、視野が狭くなってしまうことが少なくありません。今回のような、男性が少数派になるイベントを通して「世の中には性別に関係なく色々な人がいる」「色々な人がいるのだから、まずは相手の話に耳を傾けよう」「相手の話を聞いて、自分は何をすべきか考えよう」と考え方を切り替えられたことは大きな経験だと思います。
最後に、イベントの話題からは少しズレますが、私が帰宅の途についた時間に、ちょうどAbema TVの公開録画をやっていたらしく、多くの人が集まっていました。
その場にいた人に、何の番組か聞いたところ、有村架純さん主演のドラマ、「中学聖日記」の相手役でドラマ初出演、一気にブレイクしたという若手俳優の岡田健史さんの番組を収録していたとのことで、情報の感度がよいファンの方が集結していたみたいです。
この光景を見て、今日のイベントにしろ、最後に見た公開収録の風景にしろ、色々な経験や価値観、スキルや考え方を持った、多種多様な人を受け入れる土壌がある場所だからできたのかな?とふと思いました。
Abema TVのIT企業らしくないコンテンツも、サイバーエージェントが持つメディア企業、広告企業、IT企業の三つの側面と、合弁相手のテレビ朝日のコンテンツ制作能力が合わさったから作れたものだと思います。
当日のイベントを運営していた主催者の方々、会場を提供していた企業の方々、素敵な時間をありがとうございました。